> 蛇足編 > うーちゃんの話 > 1
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うーちゃんが眠るちぃちゃんに話しかける形で進みます。
がっつき過ぎというか、ヤンデレ度を高めようとして変態度が高まってるのでご注意下さい。
 ……、ん。
 あーもう、まだ動けないみたい。
 ってことは……始まってから、余り時間が経ってないのかな。

「ん……っ」

 あぁ、良かった。ちぃちゃん居た……。
 ちぃちゃん、ちぃちゃん、眠ってるの?
 ねぇ、今日もちぃちゃんが僕を綺麗にしてくれたんでしょ? ね、ね、そうだよね。
 ……ちぃちゃん、泣きながら寝ちゃったの? ほっぺた、涙の跡がある。
 ちぃちゃん、ごめんね。ちゃんとご飯は食べられた? 今、怖い夢を見ていない? ……眠ったままで聞いていて。また、長いお話をしてあげるから。
 あのね、僕ね、脱皮だったんだ。
 ちぃちゃんに説明しないのはさ、どう言っていいのか分からなかったの。
 それに……こういうの、余り知られたくないんだよね。
 んもう、だって恥ずかしいじゃんか。脱皮なんて普通の人は絶対にしないもん。……だって、ちぃちゃんはまだどっかで信じてるでしょ?
 僕がただの、発育の悪くて、頭のおかしな、ちぃちゃんのお母さんにヤなことをされた、親戚のおにーちゃんか、赤の他人だって思いたがってる。
 世界が滅びたって言ってるのにねぇー。ちぃちゃんのお馬鹿さんっ。
 ふふっ、僕、ちぃちゃんに一人で生きて
 あーぁ、ちぃちゃんのほっぺたツンツンしたい。……もう、なぁんで手と足に感覚が無くなるんだろう。
 ……これじゃまるで、芋虫みたいだ。いや、本当の蛇になったってことなのかなぁ……僕、ウロボスだから、ね。
 ちぃちゃん、ちぃちゃんは今日もあったかいんだよね。ふふっ、知ってるかなちぃちゃんは。見た目は僕よりもうんと大人になったのに、寝てる時は赤ちゃんみたいにあったかいんだよ。
 ねっ、ほっぺたにほっぺた付けてもいいかな? いいよね? ……あぁ、あったかい。ちょっとしっとりしてて、それで、少しだけシャンプーのいい匂いがして――僕の、ちぃちゃんだ。
 んっ……腕、回せたかな。あーぁ、早くぎゅうっとしたいなぁ。ちぃちゃん、起きないかなぁ。
 ……こうやって僕の横であったかくなって寝てるちぃちゃんも好きなんだけどね。やっぱり脱皮の後はぎゅっとしたいなぁ。
 不安なんだもん……脱皮の前と後で、僕が僕じゃなくなったり、違う僕になってそうで。
 あのね、蛇と違って身体の皮膚が剥けたりはしないけどねぇ、辛いものなんだよー、怪人の――僕の、脱皮って。
 手足がジンジンと痺れてね、感覚が無くなって突然床に倒れるの。それで全身がゾワゾワしてねぇ……いつからだろう、ゾワゾワが溜まって腰の辺りがジンジンするようになってきて。
 それで、意識や視界が、回ってる途中のフィルムの端をいきなり火で焼いたみたいにじわじわとどっかに行って、世界が真っ暗になってね。
 終わってみたら……精液だっけ。脚の間とお尻の辺りがべったべったに濡れていて。それを一人でふき取る時、僕はとっても情けなかった。十歳にもなってお漏らししたみたいで……博士はそれを何処かで見てるんだって気付いたら余計に恥ずかしかったの。
 あのね、動けるようになった途端、ドアから博士が入って来てね、何も言わないで着替えとタオルを置いていくんだ。何にも言わないで、目も合わさない。「ちゃんと分かっているわ」って態度で……酷いよね。
 そ、僕、この大きさになったのは十歳の時なんだ。ちぃちゃんはその頃五歳だよね……きっと、さぞ可愛かったんだろうと思うと、また胸と……性器かな。ドクドクするね。生きているみたいだ。

「んん……っ」

 ふふっ、ちぃちゃんに伝わっちゃったかなぁ。ドクドクって。ちぃちゃんが好きって、欲しいって、ちぃちゃんより熱くなってるの。
 でもね、ちぃちゃんがいつも身体を開いて受け止めてくれるから、前みたいにドロドロに戻したりしないんだよ。起きたらべちゃべちゃになってたってこともない……いつか、ちぃちゃんにね、全部話せる時が来たら、僕のゾワゾワをどうにかしてくれないかな。
 あのね、あの、前みたいにね口でね、咥えてて欲しいの……こんな風に……っあ! ごめん……ちぃちゃんを汚す気なんてなかったのに。……でちゃった。
 ふふ……でも可愛い。ばっちくても綺麗なちぃちゃん、とても可愛い。ちぃちゃんは綺麗。僕に汚されれば汚されるほどちぃちゃんは綺麗。綺麗でいやらしい。
 ……ちぃちゃんの身体は凄いね、ほっぺた擦りつけただけでドキドキしちゃう? 腰が動いちゃう? 寝てるのにねぇ……やらしぃなぁ。
 あーぁ、もう動いてよ両手も両脚も。ちぃちゃんのおっぱい、むにってして、細い腰に両脚を回してぎゅってしたい。
 一杯舐めて、匂い嗅いで、あと、あと……入れたい。ちぃちゃんに。
 やらしくて可愛いちぃちゃんを、一杯一杯欲しい。
 ちぃちゃんはどこもかしこも柔らかいし――それに、凄いね……。
 だって、ちぃちゃんの身体の主は、二十八年間、僕の名前を上手く呼べなくて俯せになって泣いていた頃からずっと、ちぃちゃんなんだもん。
 ぷにぷにってした頬も、んく……んちゅ……こんな甘い口の中も、お腹の中も、その奥も、みんなちぃちゃんのものなんだもん。
 ……ちぃちゃん、なんだもんね。このうねって僕の指を飲む込む所も、肌に浮かぶ汗も。
 腰の辺り、シーツとシャツの裾を濡らしてる、このねちょねちょしたのも……動けるようになったら舐めていい? いいよね。ちぃちゃんは僕のちぃちゃんだもん。
 僕、僕はねちぃちゃん……五歳の時はそうだったけど、今ではもう、時々分からなくなるんだよ。どうやったら自分が自分の身体の主だって、身体に分からせることが出来るのか。
 僕が僕――ウロボスであるのは、ちぃちゃんが居るからなんだよ? 今からその、話をするね?
 ちぃちゃんはそのまんま、眠っていていいよ。僕は勝手に一杯話して一杯舐めて、ちぃちゃんを味わうだけだから。
 僕はそれこそ蛇のように、ちぃちゃんの過去も今も未来も飲み込んでしまいたいと思っているけど――食べちゃいたいくらい可愛いと思っているけど、ちいちゃんが僕にそう思う必要なんてないんだから。
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